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新国立劇場「眠れる森の美女」見てきました。

6月10日、新国立劇場の「眠れる森の美女」見てきました。
新国立劇場のバレエの芸術監督が大原永子さんに替わってから初めてでした。

 

いろいろな感想があります。
びっくりした点(ややネガティブ)
※コールドバレエが消えた→全員の名前がパンフレットに書いてあります。
※とにかく出演者が多い→技術的には未熟な段階でもどんどん出演させているイメージ(足がふらつく、こけるなど多数)

良かった点
※キャストが素晴らしい(主役の小野絢子さんはもちろん、カラボス役の本島美和さんは驚愕の素晴らしさ)
※カラボスの演出(詳細は公演が終わってから、かな。ネタバレになってしまうかもしれないから)
※パンフレットが無料版と有料版双方あり、無料版も結構、充実している

とかく悪い点は目に付きます。なので辛口はご容赦いただきたいのですが、(本来ならば)コール・ド・バレエにあたる役柄のレベルが低い。これは発表会レベルです。出せば良いというものでもないだろうと思いました。コケたり、足がふらついたり、とにかく一人ひとりの出番が短い割には技術的に未熟な印象でした。

ですが、良い点もたっくさんあります。
まずは安定、完璧という言葉がしっくり来る小野絢子さん、福岡雄大さんのペア。
そして、眠れる森の美女をだれさせるか、生き生きした面白さを感じさせるか、を左右するカラボスの役作り。本島美和さんのはまり役ではないでしょうか。悪魔的な微笑み、衣装とあった〇〇(これがネタバレ)、今までのなんとなく黒衣の魔女的なイメージだったカラボスと異なり大きな彩りを添えています。

世界的にも眠れる森の美女はカラボスの位置付けは重要になってきています。ここを伝統的にやるのは今や、リスクです。つまり、長くて、ダレるから、カラボスに彩りをつけて観客をあきさせない工夫が必要ってことなんだと思います。(これはくるみ割り人形にも共通の課題です。世界的にネズミの演出はかなり話題になっています。)

そもそも振り付け自体、相当、無駄(失礼!)というか、どうでもいいような音楽とどうでもいいような本筋とはかけ離れた場面が多いのがこの作品の特長ですよね。そりゃあ、バレエなんてそんなものと言われればそうなんですが、眠れる森の美女は最初から最後までカラボスの登場シーンの音楽をのぞくと見ている方が眠りにおちてしまうような設定になっています。

それを今回は本島美和さんの素晴らし妖艶なカラボスで乗り切ったとはいえ、レベルの低いコール・ド・バレエがわさわさ出てきて、くどい音楽と、くどい内容でした。客寄せのためコール・ド・バレエに手を付けることができないならそれはそれで仕方ないとして、もうちょっとリラの精の振り付けを工夫しても面白いかもしれませんね。リラの精は登場するシーンが多い割には地味でした。

結論。それでも、見に行く価値はあります。大変、満足しました。

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